2008/11/7
スペインの建築家ガウディ氏の代表作でもあるサクラダ・ファミリア聖堂。「サクラダ・ファミリア」とは、日本語で「聖家族教会」の意味。このネーミングは、彼の心「家族を大事に」というメッセージも込められている。1881年に建築工事がスタートしたが、ガウディ氏は、後半生は熱心なカトリック教徒として過ごし、1914年以降、宗教関連以外の依頼を断り、サクラダ・ファミリアの建設に全精力を注ぐ。その後、親族や友人の相次ぐ死による仕事の停滞とバルセロナ市の財政危機により、サグラダ・ファミリアの建設は進まず、同時に進めていたコロニア・グエル教会堂の建設工事も未完のまま中止され、更にスポンサーのグエルが1918年に死去した。 晩年は、サグラダ・ファミリア聖堂の建設に専念し、質素な生活をしていたそうで、途中からアドリブでデザインし、自分の死後、他者が引き継いでも可能なように配慮されているそう。その後継として、現在は日本人の主任彫刻家の外尾悦郎氏が務めている。2005年、「サクラダ・ファミリア」は、世界初の「部分世界遺産」に指定された。他に例がない「部分世界遺産」というのは、実際ガウディ氏が手掛けた一部のみが世界遺産に指定という。教会の外観には、キリスト教に関する絵図が刻まれていて、完成予定は2026年といわれている。この工事費は、すべて入場料で賄われているそうだ。